新卒で入社した会社は、メーカー系のシステムインテグレータで、約10年勤務しました。さまざまな業界のアプリケーション開発を担うなかで、私は技術的なサポートをする役割でした。クライアントのデータ利活用プロジェクトに参加し、提案・仮説設定・データ収集・データ加工・分析モデル構築といったPDCAを回しながら、統計学や機械学習などデータサイエンスに関わる経験も積みました。ただ、メーカー系の会社では、どうしても自社開発のサービスや製品の販売が優先されてしまいます。お客さまにとってベストなサービスを提供したいという想いが募りました。
そこで、提供するサービスや製品をオープンに選べるコンサルティングファームに転職しました。そこでは、不動産、商社、プラントエンジニアリングといった業種の企業に対し、データ利活用によるBPR計画の策定支援やデータ基盤の構築、機械学習モデルの構築、データの可視化などを手がけました。ここでの仕事は楽しかったのですが、新型コロナウイルスの世界的な流行の影響を受け、担当していたプロジェクトがストップしてしまいました。それだけでなく、データを利活用して新しい価値を提供していくような前向きなプロジェクトが、全くなくなってしまったのです。このため、再び転職を考えることになりました。