talk 01
お客さま中心に物事を考えた結果
「りそなグループアプリ」が生まれた
H.K.
りそながデジタル技術をいち早く積極的に採り入れることになった背景について教えてください。
S.I.
原点にあったのは、お客さまに対して、よりよい商品・サービスを提供するために、どのようなことが必要なのかを考え抜いたということです。結果として、デジタル技術を活用した新しいチャレンジが必要だとの認識に至りました。デジタル技術の活用が先にあったわけではなく、あくまでお客さまのこまりごとを中心に物事を考えた結果、手段としてデジタル技術を積極的に活用していこうという考えになったわけです。
H.K.
スマートフォンで操作するバンキングアプリ「りそなグループアプリ」の成功が、デジタル技術活用の成果の一つになりました。
S.I.
そうですね。2018年にリリースしたスマートフォンで操作する「りそなグループアプリ」は、大きな反響を呼び、2022年11月には600万ダウンロードを超えるまでになりました。アプリを開発していたのは、2016年の後半から2017年にかけてですが、その時はまだDXという言葉も使われていませんでした。DXを推進するためにバンキングアプリを開発したのではなく、お客さまのニーズに寄り添った結果、バンキングアプリの開発が必要だと考えたという経緯は、このことからもご理解いただけると思います。
H.K.
「りそなグループアプリ」は、なぜお客さまの支持を得たのでしょうか。
S.I.
店頭で行ってきたサービスをスマホ上で展開することに、お客さまの強いニーズがあり、そのニーズに応えるサービスだったことがベースにあります。その上で、お客さまの使い勝手がよくなることについて、徹底的にこだわりました。お客さまによって、銀行に求めるサービスは異なっているので、最初の画面から一人ひとり異なる表示になる仕掛けになっています。また、私たちは5年間で約150回ものアップデートを行い、1,000項目を超える改善をしてきました。お客さまに寄り添うために、常に柔軟に変化していくアプリであることが必要だと考えたからです。