
- 経歴は?
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都内営業店にて銀行業務の基礎知識を身につけた後、2019年、社内の新たなデータ分析専門組織として設立されたデータサイエンス室(当時)の立ち上げメンバーとして参画しました。以来、外貨預金口座開設者のアプリ内行動分析、入出金取引情報を活用した個人顧客の新規セグメンテーション、機械学習を活用したアプリ利用者予測モデルの構築、アプリ利用回数増加に繋がる要因分析など、りそな内に存在する様々なデータをもとにした分析業務、施策立案に従事しています。
- 現在の仕事は?
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3名でスタートしたデータサイエンス部は、今では約50名規模の組織に。銀行業で唯一3度の「DX銘柄」に選定されたりそなのデータ分析における中核的な役割を担っています。その中で私は、主にマーケティング領域の分析案件を担当。具体的には、お客さまのエンゲージメント向上や各種銀行機能の利用促進などに取り組んでいます。分析の設計、実施、さらにはその結果をもとにした実施施策の立案、その後の効果検証や運用設計までもを、一気通貫で担っています。そこで重要なのはビジネスに向き合う本部各部署と伴走していくこと。さまざまな案件を通じて、データを基点とした新たなビジネスチャンスの創出に挑んでいます。
- 大切にしていることは?
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データサイエンティストとして最も大切なのは、常にお客さまやユーザー目線を忘れないことだと思っています。私自身、直接お客さまと接するわけではありませんが、私の分析や企画がお客さまや本部各部署の行動に影響を与えるため、最終的にエンドユーザーにプラスをもたらすかという視点を持つことを心かげています。その上で、りそなグループに存在する業界最大規模の顧客及び金融取引データをしっかりと活用、データを通じてお客さまの実像や真のニーズに迫っていく。それは1600万人の顧客基盤へのマーケティングを担うダイナミズムを実感する仕事であり、生活に不可欠な「金融」サービスをお客さまに届けていくやりがいを伴う仕事だと思っています。
- 働く中で感じる「りそな」らしさは?
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日々実感するのは、りそなで働く社員は、分析結果をもとにした行動変容に抵抗感がなく、変革の風土が社内に根付いていることです。例えば、法人向けビジネスローンの申込予測モデルの構築を行った際のこと。本部担当部署のオーダーに対する私の分析結果は想定と異なる結果でしたが、担当部署のメンバーはしっかりとその結果を受け入れ、すぐさま分析結果をもとに施策の運営方針を180度変えました。このように、りそなには過去にとらわれずに行動できる変革志向を持っている人が多く、一人ひとりがお客さまの役に立つための金融サービスとは何かを常に考え、日々の業務に取り組んでいると感じます。そうした環境の中で、私自身もお客さまの取引拡大・ロイヤリティ向上に向け、これまで以上にりそなグループのビジネス価値最大化に資するスピーディかつデータドリブンな意思決定に貢献していきたいと思います。
※掲載記事の内容は、取材当時のものです。