#INTERVIEW

「後悔する人生にはしたくない」 資産運用の“猛者”たちに揉まれながら 挑戦を続ける

Profile

K.S.

信託財産運用部
インベストメントマネジメント室
りそな銀行

2024年入社
前職:金融機関 投資部門

新卒で地元の金融機関に入社。融資業務を経験した後に投資部門に配属。資産運用担当者としてのキャリアがスタートする。外国債券や上場株式を対象に投資を行う中で、プライベートな資産に投資する世界があることを知り、興味を持つ。力強いグループパーパスに惹かれ、りそなに転職することを決意した。

Chapter
01

policy

日本でもまだまだ開拓の余地がある
オルタナティブ資産運用の世界

現在の業務内容を教えていただけますか

信託財産運用部インベストメントマネジメント室で投資業(ゲートキーパー業務)をしています。具体的には年金投資家を中心としたお客さまに対する魅力的な投資先の発掘、またすでに投資していただいているファンドのモニタリングです。担当アセットは上場株式や債券といった伝統的資産と呼ばれるもの以外を指す「オルタナティブ資産」。投資対象は農産物や鉱物、金融技術が駆使された先物などさまざまありますが、その中でも主に国内の未公開株式や海外不動産ファンドを担当しています。

お客さまからお預かりした大切な資産を運用する「他人勘定」の場合、まずは魅力的な投資先を見つけ、社内で投資妙味があると認められることが一歩目になります。その後、お客さまからの投資に係る意思表明をいただけたら、お客さまのお金を預かり、そこで初めて投資がスタートします。

前職でも金融機関で投資業務をしていたんですね

大学卒業後に入社した地元の金融機関で、融資業務を経験した後に資産運用の世界へ。外国債券や上場株式を対象に、自社のお金を投資する「自己勘定取引」を行っていました。着任当初は投資と言えば、国債や上場株式を運用することをイメージしていました。実際もその通りになり、それらを運用していました。

しかし、2022年から2023年の相場は、国債や上場株式の値動きがとても悪い時期で、安定的な収益確保が難しい中、プライベートな資産である「オルタナティブ資産」の重要性を知ったんです。国債や上場株式との相関が低く、ポートフォリオに組み込むことで、リスク分散が期待できる。さらに、オルタナティブ市場は右肩上がりで日本でもまだまだ開拓の余地があることに惹かれ、その世界に飛び込んでみたいと思うようになりました。

オルタナティブ資産に興味を持ったことが、
転職を考えるきっかけになったんですね

おっしゃるとおりです。そのほかに前職にはジョブローテーションがあったことも、転職を考えるきっかけになりました。同じ部署にいられるのは5年が最長と言われている中で約6年間在籍し、部署異動は免れない状態でした。やっと資産運用の難しさが面白さに繋がってきたタイミングだったため、全く関係のない部門に異動するのはもったいないなと。それなら、自分が興味を持った世界にもっと向き合いたいと思ったんです。

いくつかの企業とご縁があった中でりそなを選んだのは、理念やグループパーパスに共感したから。「未来を生き残っていくためには、変革と創造に挑戦していかなければいけない」という強い意志が伝わってきて、ほかの企業にはない力強さを感じたんです。「ここでなら、常に挑戦しながら、自分のやりたい仕事ができる」と思い、りそなへの入社を決めました。

仕事をする中で大切にされていることを教えてください

定年を迎えた時に「ああしておけばよかった、こうしておけばよかった」と後悔する人生にはしたくないんです。だから「どうせやるなら単なる作業で終わらせたくない。昨日の自分よりも成長したい」と考えながら仕事をするようにしています。
オルタナティブ資産運用の世界には10年、20年のプレイヤーがゴロゴロいる中で、私はまだこの仕事を始めて1年。知識や経験の足りなさを痛感する日々です。

ただ、りそなには成長できる環境があります。私のこれまでの経験からすると、専門性を磨けば磨くほど、考え方にプライドが出てきて、ほかの人の意見を取り入れづらくなるのが普通だと思っていました。しかし、りそなはその逆。上下関係なく、良い意見は尊重してくれる。また、一人ひとりの性格やスキルも受け入れてくれる懐の深さもあります。成長意欲が高くて柔軟性のある同僚に囲まれたことに感謝し、ゆくゆくは幅広く、そして深い専門知識を持つ人財になりたいです。

お客さまに提案を受け入れていただくために、
どれくらい時間をかけて説明するのですか

お客さまに投資していただく前に、まずは社内で「本当に投資する価値があるのか」を判断する必要があります。経験豊富な方々にメリットやデメリットを踏まえて、投資妙味を伝えるのは非常に難しいです。そのため、会議で「投資する価値がある」と判断され、お客さまのニーズを調査する提案段階に移ることが決まった時は、本当にうれしい気持ちになりますね。

私にとって仕事とは新しい発見がある“学び”を得られるものであると同時に、お客さまの資産運用に貢献することで大きな“喜び”も得られるものです。また、仕事をやっているからこそ、家族との時間をより大切にしようと思えるので、今後も興味を持った今の仕事を楽しみたいと考えています。

Chapter
02

private

子供と過ごす癒しの時間が
仕事で挑戦を続けるための原動力
趣味は美味しいものを食べることだそうですね

焼肉やラーメンも好きですが、特に寿司が大好きです。寿司というと「通」な感じをイメージするかもしれませんが、回転寿司のチェーン店で十分満足。質よりも量を重視するタイプでして(笑)。と言いつつも、たくさん食べすぎてしまうと後ろめたい気持ちになるので、なるべく20皿以上は食べないようにセーブしています。でも20皿も食べれば、だいたいのネタは制覇でき、かなり満たされますよ。

回転寿司のチェーン店には一人で行くこともありますが、家族と行くことが多いですね。2歳の子供向けに「お子様うどん」などメニューも豊富なので、とても助かっています。

お子様と過ごす時間も大切にされているそうですね

休みの日は家族でよく公園に行くんですが、子供の成長に驚かされてばかりです。最近一番びっくりしたのは、一人で垂直のハシゴを登り切ったこと。私の子供は滑り台が好きなんですが、その公園の滑り台を滑るには、垂直なハシゴを登らないといけなかったんです。最初は上手く登れなくて怒ったり、「抱っこして」とせがんだりしましたが、1時間もしたら一人で一生懸命によじ登って、滑り台を楽しんでいるんです。あんなに小さな体で困難を乗り越える姿に感動しましたね。

自身も子供の頃は比較的自由に育てられ、それがいい環境だったなと思っています。だから子供にも、よっぽどのことがなければ興味があることは何でも尊重してあげたいんです。子育ては大変なことも多いですが、日々の成長を感じられますし、何より子供と一緒にいる時間は、私にとって最高の癒しの瞬間です。仕事は仕事で真剣に取り組み、オフは家族との時間を存分に楽しむ。これからもそういう働き方を大事にしていきたいですね。

Chapter
03

future

選択肢が増えることが可能性を広げ
新たな未来をつくっていく

資産運用のプロとして深刻な課題を解決し
日本の未来を変える

今後、りそなを舞台にどんなことを実現したいですか

前職で培った経験を活かして、お客さまに付加価値を提供したいです。前職の「自己勘定」では自社のお金を自身が運用し、投資結果が自社の損益に直結することから、日々相場と向き合い、分析を通じて「一次情報」を取得していきます。一方でお客さまから預かったお金を運用する「他人勘定」の場合は、まずは良い投資先を見つけることがミッション。社内やお客さまに対して、投資先がいかに良いかを伝えるウエイトが大きくなりがちです。

それが悪いというわけでは決してありません。ただ、「一次情報」を盛り込んで提示した方が、お客さまの理解も深まりますし、納得して投資していただく一助になると思うんです。現在のスタンダードな「他人勘定」のやり方に、自身がこれまで経験してきた「自己勘定」のやり方をプラスする。今後は一層の市場拡大が見込まれるオルタナティブ資産というフィールドで、自身の強みを発揮したいと考えています。

オルタナティブ資産の市場が成熟すると、
社会にとってどんな良いことがありますか

オルタナティブ資産の中でも、未公開株式である「国内プライベート・エクイティ」がキーになると思っています。日本の企業のうち約99%が中小企業と言われており、その中には技術力が高かったり、明確な理念を持っていたりと素晴らしい企業なのに、後継者不在や業績不振などで廃業する企業も少なくありません。

しかし、ファンドがその企業の株を取得すれば経営権が得られ、知識やノウハウに加えて人脈があるファンドによって後継者問題や業績不振を解決できれば、廃業せずに済むんです。それが日本全国に広がっていけば、市場は大きくなりますし、日本経済の活性化にも繋がります。「オルタナティブ資産の市場の成熟が日本の課題を解決し、未来を変える」そう信じて、仕事に励んでいきたいです。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです。

Interview
Movie

信託財産運用部 K.S.の社員動画のリンク