
- 現在の業務内容を教えていただけますか
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インデックス運用部では、市場全体の動きを示す指標であるインデックスと同等のリターン獲得を目指すファンドの運用をしています。ミッションは、より効率的にインデックスに連動すること。ファンドの保有比率や資金の流れ、取引コストなどを考慮し、適切な売買ができるように心がけています。また、インデックス自体の価値を高める役割も担っており、インデックスベンダーとミーティングを通じた意見交換も行っています。私は内外債券チームに所属し、外国債券インデックスファンドの運用をメインで担当しています。業務内容は、ファンドの保有資産や取引状況の確認、売買計画作成と執行、各種報告資料の作成、マーケット調査など多岐にわたります。
2023年に政府が「資産運用立国」を目指すという方針を掲げたことで、世の中の資産運用に対する関心は高まっています。インデックス運用に対しても需要の増加が見込まれる中で、私たちが質の高いインデックスファンドを提供し続けることが、運用業界におけるりそなの存在感を強めることに繋がると考えています。
- アセットマネジメントコースで入社したと伺いました
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私は大学と大学院でファイナンス理論や統計分析学を学び、資産運用に興味を持ったんです。それこそ、講義以外の時間で独自の統計モデルをつくって株価を予測するぐらいに。就職するなら資産運用に携われる仕事に就きたいと考えていたので、アセットマネジメントコースで入社しました。「この業務がしたい」という道筋がはっきりと決まっている方にとって、専門コースを選択できることは魅力的だと思います。
- 学生時代の学びを糧に活躍されているのですね。やはり専門知識は必要なのでしょうか
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私の場合は専門的に学んでいましたし、経済に関する知識や興味の取っ掛かりがあるのは良いことですが、入社時やコース選択時に専門知識が必須なわけではありません。学生より社会人の期間の方がずっと長いですから、キャリア全体を通して考えると大きな差にはならないと思います。私自身、ファイナンス理論についての知識はあっても、実務で指数との乖離が出てしまうなど、上手くいかないことは多々あるんです。
むしろ大切なのは、継続的に学習をする力です。資産運用の分野では新しい理論や分析手法が次々に誕生していますので、常に学び続けなければなりません。知識がなければ、まずは証券アナリストの資格取得を目指して勉強するのも効果的だと思います。また、りそなでは社員の専門性を高めるサポートツールとして、さまざまな研修も用意されています。私は大学院派遣研修を活用し、一橋大学に通いMBAの学位を取得しました。