#INTERVIEW

けがで無力感を味わった私が、 できることを一つひとつ努力することで、 前向きになれた

Profile

T.M.

営業店(店頭窓口)
りそな銀行

2023年入社
前職:市役所の相談員

事故で右腕に大きなけがを負ったことが原因で、数年間働けない生活を経験する。その後、障がい者採用で職業訓練校の事務職、市役所の相談員として勤務。家族との時間を増やしたいと働き方を見直し、りそな銀行へ入社。現在は営業店の総合受付を担当。

Work

policy

人生の大きな決断。働き方が大きく改善。
妻との時間を大切にできるようになった

転職をしようと思ったきっかけは、働き方の見直しでした。前職の市役所では、保育施設の入所受付を行う部署で相談・申請の受付を担当していました。お子さんの入所が決まると挨拶に来てくださる方もいて、相談員として市民のみなさまに寄り添った仕事ができることはやりがいでした。しかし一方、残業が多かったため、体力的に厳しく、長く続けられないと感じていました。

転職するなら早いほうがよいと考え、転職活動を始めました。右腕に障がいがあったので、障がい者採用で探している中でりそな銀行を見つけ、「お客さまの喜びがりそなの喜び」という基本姿勢に惹かれて応募しました。これまで経験したことのない仕事というのも、興味を持った理由の一つです。

また残業時間が少ないという点にも惹かれました。市役所へ転職した時に入籍したのですが、妻との時間がとれないことも悩みの一つだったからです。当社に入社後は、ほぼ定時で帰ることができ、平日の夜は妻と一緒にバラエティ番組を見たり、休日はカフェに行ったりと、夫婦での時間を楽しんでいます。

銀行に「堅い」イメージを持っていたが、
実際に働くと「朗らかな」人ばかり

現在は営業店で、総合受付として来店されたお客さまへの応対をしています。具体的には、窓口に案内する前にお話をうかがったり、ATMなどのご利用方法を説明したりするなど。お客さまが安心してご利用できるように心掛けています。前職の市役所での接遇経験を活かすことができ、一人ひとりに丁寧な対応をすることで感謝をいただけるのがうれしいです。

実際に働いてみると、「銀行は日常の一部」なのだと改めて実感しました。入社以前は、あまり銀行窓口に行くことがなく、銀行=堅いというイメージがあり、実際の銀行業務のイメージができていませんでした。実際に働いてみると、お金を扱う仕事として緊張感と責任感を持ちつつも社員全員が「どうしたらお客さまに、もっと喜んでいただけるか」を常に考えて仕事に臨んでいます。私も、お客さまに安心していただけるよう笑顔で対応するように心掛けています。

右腕に障がいが残っており、いくつかの業務でサポートは必要なものの、ほとんどの業務は単独で行えます。ただ、不意に触れられると耐え難い痛みがあり、その事情を入社時に相談したところ、満員電車に乗らずに済むよう勤務地配慮をしてもらえたのはありがたかったです。

思い切って一歩を踏み出し「やってみる」ことで、
自分の選択肢や可能性が広がる

先日、夢だったマイホームを購入し、順風満帆な人生を送っています。上司とも忌憚なく意見を言い合える関係性で、のびのびと仕事をしています。今後の目標は、銀行をよりみなさまの身近な存在にしたいと考えています。銀行の手続きはインターネットで完結できるようになりましたが、銀行員に相談しながら、安心してお取引ができる手伝いができるとうれしいです。

同じように障がいを持っている方には、自分ができることに注目してほしいです。かつて利き手である右腕を怪我し、動かなくなった時は「自分にできることなんて何もない」と無力感に襲われました。ですが、左手箸を使う訓練をして、箸が使えるようになった経験から「できないと、やらないは違う」と思うようになりました。障がいを理由に「やらない」を選択するのではなく、「やる」というスイッチを入れた瞬間、自分のできる範囲は想像以上になります。自分に何をできるのかを発見することが大切だときづきました。

今、キャリアに不安を抱えている方は、少しでもよいので「できること」に着目していただくと、選択肢の幅が広がり、自分の可能性を広げられるのではないでしょうか。もしかしたら、その先に「りそなグループで働く」という未来もあるかもしれません。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです。