
- 経歴は?
-
人と深く関わる仕事がしたいと考えりそなに入社した私は、配属先の支店で個人のお客さまに対してファイナンシャルプランニングや金融商品販売など、さまざまな提案活動を行ってきました。多くのお客さまと出会っていく中で、不動産の知識を持っていればより良い提案をできたと感じることが多くなり、自らのスキルアップ・専門性獲得を志向するように。そこでポストチャレンジ制度を活用し、専門領域である不動産部門へ。入社5年目には、日本で有資格者が1万人程度で、毎年100人ほどしか合格できない難関資格である不動産鑑定士資格も取得しています。また、2020年より産休・育休を取得し、復職後の現在も不動産のプロフェッショナルとして業務を行っています。
- 「りそな」の不動産ビジネスとは?
-
多くの銀行がグループ会社を通じて不動産関連ビジネスを展開していますが、実は商業銀行で不動産そのものを直接業務として担えるのはりそなだけ。不動産仲介や利活用、アセットマネジメントコンサルティングなど幅広い不動産業務について各支店と本部が緊密に連携したうえで提供できるのは、他と一線を画する明確な強みだと考えています。銀行がなぜ不動産をと思うかもしれませんが、お客さまの資産をどのように残し、増やしていくかを考えたとき、資産の形にかかわらず不動産も含めた多様な観点から提案活動を行えるからこそ、本当にお客さまの悩みに寄り添い、未来をともにつくっていける存在になれるのだと私は思っています。
- 現在の仕事は?
-
不動産鑑定士の資格を有する私は、土地や建物の価値を求める鑑定評価業務を担当しています。不動産売買時はもちろん、決算や戦略検討、新規事業実行など鑑定評価が活用される場面はさまざまです。不動産と一言で言っても、住宅やマンション、店舗、工場、農地など種類も価値も多様。また、所有者と使用者の権利が複雑な場合もあり、一つとして同じものはないと言えます。そこで私は、鑑定にあたり土地や建物の現況、条件精査は当然のこと、その地域や土地の歴史や文化、周辺で暮らす人々の暮らしまで、多様な側面を見定め、価値をしっかりと判定することを心がけています。今、不動産は個人はもちろん企業にとっても重要なエレメントになっています。日本企業が有する不動産は500兆円規模で、欧米企業と比較すると約2〜3倍とも言われます。これを有効かつ効率的に活用することは日本企業の競争力向上へ欠かすことができないものであり、CRE(企業不動産)戦略策定においても私の鑑定が基盤となってきます。不動産の利活用によって、企業の新たな挑戦が、新たな歴史が紡がれ、未来は形づくられていく。そこに携わるプロフェッショナルとしててこれからも私は一つひとつの不動産と向き合っていきたいと思います。
- 今後の目標は?
-
CRE戦略の推進は日本においてこれからますます重要性を増していくと思います。そのときに重要なのは未来を見据える視点。世界がどのように動き、日本はどのように変化していくのか。そしてその中でなにが重要になっていくのか。そのような俯瞰した視点で捉えていくことが欠かせません。今、現存している不動産は世界経済、日本経済における一つの事象の現われとも捉えることができ、突き詰めていけば本当に奥の深い世界が広がっています。私自身まだまだだと感じることばかりですが、これからのプロフェッショナルとしてその深奥に歩んでいきたいと思っています。また、りそなの専門職である不動産部門では私のように産休・育休などのライフイベントを経た後も活躍している方がまだまだ多くありません。だからこそ、この道のプロフェッショナルを志す後輩にロールモデルとなる姿を見せていきたいと思います。
※掲載記事の内容は、取材当時のものです。