B.LEAGUEタイトルパートナープロジェクト

PROLOGUE
2024年7月、りそなグループが「B.LEAGUE」のタイトルパートナーに就任。両者がこれまで歩んできた変革と挑戦の歴史には親和性が高く、地域社会への想いは共鳴しています。限られた時間の中で「B.LEAGUE」協賛へと導くことができた理由を、同プロジェクトに携わった担当者4名へのインタビューを通してご紹介します。
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T.A.
りそなホールディングス
コーポレートコミュニケーション部
ブランドグループ
1999年入社1999年、りそな銀行に入社し、法人営業を担当。その後、本部、従業員組合、支店のオフィサー、支店長など、さまざまな業務を経験し、現在に至る。
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M.K.
りそなホールディングス
コーポレートコミュニケーション部
ブランドグループ
2007年入社2007年、りそな銀行へ入社。個人営業を担当。2014年に公募制度を利用して、旧コンシューマーバンキング部(現ライフデザインサポート部)に異動。個人投資商品チームにて投資信託などの商品企画・推進に従事。個人営業マネージャーを経て、2022年にコーポレートコミュニケーション部へ異動。
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M.Y.
りそなホールディングス
コーポレートコミュニケーション部
ブランドグループ
2014年入社2014年、りそな銀行に入社。窓口業務や店頭相談、個人営業を担当。2019年からコーポレートコミュニケーション部に異動、主にマスプロモーション業務に携わる。
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K.K.
りそなホールディングス
コーポレートコミュニケーション部
ブランドグループ
2016年入社2016年、りそな銀行に入社し、個人営業を担当。2020年に公募制度にて、現在のコーポレートコミュニケーション部へ異動。主にマスプロモーションを担当している。
Chapter 01
「経営会議に向けて社内調整に奔走。
りそなグループだからこそ成功できたプロジェクト」(T.A.)

グループパーパスを浸透させるために。
わずかな期間で決めた「ブザービーター」
2023年5月のグループパーパス「金融+で、未来をプラスに。」制定以降、りそなグループでは経営戦略・事業戦略・コミュニケーション戦略の軸にグループパーパスを置き、それぞれの施策に一貫したストーリーを持たせることで、ブランド価値の向上を図っています。パーパス制定初年度として、まずは社内(社員)のパーパス認知・理解・共感の醸成に取り組んだことで、その後の社内調査でも一定の成果が確認できました。一方、社外に対しては、TVCMなどのマス広告を中心に計画どおり取り組んではいたものの、パーパス浸透を加速させるための打ち手は質・量ともに限定的でした。こうした状況を打開し、「選ばれ続ける企業」となるため、従来にない、より発信力がある新たな社外向け施策を企画・実行することを目的に、プロジェクトチームが組成されることになりました。
ただ、こういった大型協賛はグループとして初の取り組みであり、社内に事例がなく、参考となる材料もありませんでした。そこで広告代理店や関連企業をまわり、りそなグループの現時点の考えを丁寧に説明し、さまざまなコンテンツを提案いただけるに至りました。その中から「グループパーパス・事業戦略などとの親和性、リテール・地域との共鳴性、コンテンツの成長性・発信力」の3点と、タッチポイントの多さや社会貢献への取り組みなどを総合的に考慮して選定することに。社内で何度も協議を重ね、さまざまなコンテンツの中から、最もりそなグループとの親和性や発信力が高い「B.LEAGUE」に協賛することを決めました。2023年の年末に「B.LEAGUE」協賛の一次提案を受け、優先交渉権を得たのは翌年の1月末。3月の経営会議に向け、資料作りや各社・各部の調整、予算確保に奔走し、総力で動かしていきました。正直、あのころの記憶はほぼありません(笑)。限られた時間でプロジェクトを成功できたのは、経営層との距離が近いりそなグループの社風のおかげだと思っています。
Chapter 02
「B.LEAGUE協賛の決め手は、
りそなグループとの親和性の高さ」(M.K.)

共通点は「地域に根差した活動」と
「常に新しいことに挑戦している姿勢」
私は「B.LEAGUE」協賛専担者として、協賛決定までは経営会議用の情報集めや資料作成、各社・各部門への説明を行ってきました。協賛決定後はリリースまでの契約手続きやスケジュール管理、キービジュアルやコンセプトムービーなど協賛に伴うクリエイティブ制作、就任会見用資料や原稿作成など全般を担当しました。またアウター・インナープロモーションの統括立場としても携わっています。
T.A.の話にもあった通り、りそなグループではグループパーパスを軸にブランディングをする上で、強い発信力があり、その力をお借りしてより多くの方にりそなグループの理念を広められるコンテンツを探していました。ほかのスポーツや文化・芸術、音楽といったイベントなどもある中で、最終的に「B.LEAGUE」に協賛することに決めたのは、全国にクラブがあり、地域に根差した活動をしていて常に新しいことに挑戦する姿勢、それがりそなグループの企業理念にも通じるものがある、親和性が高いと考えたからです。
協賛事業は収益に直結するものではないことから、必ずしも、ポジティブな意見ばかりではなかったのも事実です。りそなグループと「B.LEAGUE」が手を取り合うことで地域社会発展に貢献でき、グループパーパスを浸透させるために重要であることを理解してもらう必要がありました。そのために私たちが取り組んできたのは、「B.LEAGUE」の成り立ちや活動を学び、両者の繋がりや今後目指していきたい関係を見出し、それを伝え続けること。現在では社内外で「りそなグループがB.LEAGUEのタイトルパートナーになってから、どうしたら自分たちの仕事でワクワクすることができるか、を考える機会が増えました!」など、ポジティブな意見も増えてきています。金融でありながらも多くの人にワクワクをお届けしたいと考えているりそなグループにとって、非常にうれしいことです。今後は多くの「B.LEAGUE」ファンや地域・自治体、クラブスポンサー企業といったステークホルダーと一体となってクラブ・リーグを応援し、地域や日本中を盛り上げられる施策を一緒に行っていきたいです。

Chapter 03
「グループ全体で未来に向けたアイデアを募集、
実現へ動いています」(M.Y.)

「B.LEAGUE」タイトルパートナーになったことで
より一層高まった一体感
私の担当は、社員に「B.LEAGUE」に関心を持ってもらうための施策や情報発信を行うインナーブランディングです。タイトルパートナーとして「B.LEAGUE」と一緒に何ができるのか、りそなグループのパーパス「金融+で、未来をプラスに。」にどうやってつなげ、誰の未来をプラスにしたいかのアイデアをグループ全体で募集し、実現に向けて動いています。アリーナの清掃ボランティアや各支店での観戦ツアーなど、200を超えるアイデアが集まりました。既に実現した企画もあり、2023年8月に行った子ども向け金融経済教育セミナー「りそな・みらいキッズマネーアカデミー」では、「アルバルク東京」所属選手のご協力のもと、バスケットボールの要素を加えた「金融+バスケ」の特別教室を開催しました。
また「あなたの推しクラブは?」という社員向けの企画を実施。りそなグループはリーグ全体のタイトルパートナーですが、まずはリーグを構成するクラブに関心を持ってもらいたいと始めた企画で、現在1,200人以上の社員が参加しています。今後は「地元のクラブだから応援したい」など、それぞれが推しになったエピソードを聞き、社内に発信していきたいとも考えています。
個人からだけでなく各部署からもさまざまなアイデアをもらっています。例えば、本社の壁やエレベーターを「B.LEAGUE」仕様にラッピングしたいと思い、設備担当のファシリティ管理部に相談したところ、「ロビーにバスケットゴールを置くのはどうですか?」と積極的な意見をもらい、実現化に至りました。完成したバスケットゴールは、ご来社されたお客さまからも多くの反響をいただいています。こうした自発的なアイデアはグループ全体から次々と生まれており、より一層りそなグループの一体感が高まったと感じています。
今後はさらに多くの社員を巻き込んで、りそなグループが「B.LEAGUE」のタイトルパートナーになって良かったと、社内外に感じてもらえるような施策や情報発信を展開していきたいです。
Chapter 04
「りそなグループがB.LEAGUEのタイトルパートナーになったことを
より多くの方に知ってもらうべく奔走しています。」(K.K.)

認知度拡大を目指したプロモーション活動
私は「B.LEAGUE」協賛関連のアウタープロモーションを担当しています。一番大変だったのは、プロジェクトが走り始めたばかりでリソースも限られている中で、より多くの方に早期にりそなグループが「B.LEAGUE」のタイトルパートナーに就任したことを知ってもらう、協賛認知度の向上という成果を追い求める必要があったことです。そこでまずはターゲットを絞り、「B.LEAGUE」ファンやスポーツファンに対してプロモーションを行うことに。具体的な施策として、バスケットボールを中心としたスポーツ関連番組に番組提供を実施し、「B.LEAGUE」協賛のコンセプトムービーCMを放映しました。放映後、SNSでCMに対する好意的な感想が多く投稿されているのを見て、B.LEAGUEファンの方へ「B.LEAGUEとりそなグループの想い」を届けることができ、とてもうれしかったです。
その後は2025年1月に開催された「りそなグループ B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2025 IN FUNABASHI」でのブース出展やコート上でのイベント、開催時期に合わせたデジタル上でのプロモーションなどさまざまな施策を実施しました。
これまでにないスピードで駆け抜けてきたこともあり、あらゆる面で成長できたと感じています。また、役員などの経営層との距離が近いりそなグループだからこそ、限られた時間の中でプロジェクトを前に進めることができたと思っています。急な判断が迫られた時も、スケジュールの合間を縫って急遽役員を含めたミーティングを開いて意思決定をする、といったことも多くありました。そのような環境が、短い期間での「B.LEAGUE」協賛決定にもつながったと思います。今後は「B.LEAGUE」協賛を通じて、りそなグループのさらなるブランド強化を図っていきたいです。
※掲載記事の内容は、取材当時のものです。
