出社してまず行うのはメールチェックです。担当案件に関わる各種連絡事項を把握します。
2011年に入社。5年間ほど中堅・中小企業の法人渉外を担当した後、コーポレートビジネス部 企業ファイナンス室(現: ソリューションビジネス部)へ異動しました。異動直後はプロジェクトファイナンス・シップファイナンス分野に特化した専門性の高い事業や複雑な金融スキームの理解に苦労しながら、日々、向き合っていたのを覚えています。その後、ファイナンスに関する新たな視座と知見を蓄積し成長していくために、外部金融機関への出向を経験しました。2020年にはソリューションビジネス部に復帰し、プロジェクトファイナンスやシップファイナンスを中心にとした業務を行っています。
企業の次なる挑戦を円滑な金融を通して支えていくことは銀行の大きな役割の一つ。中でもプロジェクトファイナンスは大規模プロジェクトが生み出すキャッシュフローを原資に融資を実行するもの。事業のさまざまなリスクをコントロールしながら、プロジェクトを推進できるスキームを活用することで、企業の挑戦を支え日本経済の新たな一歩を生み出していけます。さらに、このようなプロジェクトファイナンスにとどまらず、SDGsでの目標値を設定し融資することでサステナビリティトランスフォーメーションを推進するなど時代の潮流に先駆け取り組んでいます。
現在、私は、船舶を扱うシップファイナンスとともに発電事業に関するプロジェクトファイナンスを主に担っています。特に近年増加しているのが太陽光や風力発電などの再生可能エネルギー発電所建設プロジェクトです。短期的なものでも1年程度、長期的なものだと数年かけて組成し、プロジェクト完遂を目指していきます。たとえば、メガソーラーと呼ばれる大規模な太陽光発電設備への投資案件では、発電量が上下した場合の事業収益性の評価や自然災害等に端を発する事業そのもののリスク調査、技術調査などについて多数の専門家を巻き込みながら進めていきます。プロジェクトファイナンスはさまざまな関係者とともにつくりあげていくもの。だからこそ、意見のぶつかり合いは日常であり、タフな条件交渉が求められますが、それを乗り越え、企業のプロジェクト挑戦を形にするのがソリューションビジネスを担う私の役割であり、この仕事の醍醐味だと思います。
徹底的に考えることです。ソリューションビジネスは、各企業、各プロジェクト、一つひとつオリジナルの課題に向き合い答えをつくっていく営み。これに当てはめれば判断できる、というようなモノサシは存在しません。「なぜ」を問い続け、自ら答えを生み出していくものなのです。プロジェクトをベースとしたローン契約内容にしても、事業収益性モデルにしても、案件を進めていくうえではどこかしら不明瞭な文言や数値に直面します。そのときに、ささいな違和感を放置せずに、どうしてそうなのかを自分の頭を使って考えていく。それによって先々のリスクを事前に察知し、たしかな事業評価を行うことが可能となり、成功の道筋へとつながっていく。そう私は信じています。
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発電事業に関するプロジェクトファイナンスやシップファイナンスについて、契約書の内容を精査します。
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キャッシュフローモデルをもとに各種リスクをシミュレーションし、事業計画を検討していきます。
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発電事業に取り組むお客さまを訪れ、担当事業部とファイナンススキームの打ち合わせを実施します。
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お客さまの要望を加味したうえで、ローン契約等の詳細を弁護士と協議し、契約書作成を進めます。
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部内で業務を報告し、退社。帰路ではエネルギー業界や海運業界などの専門誌をチェックすることが多いです。
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動物が好きな娘を連れてこの日は動物園へ。家族と外出することで、自分自身もリフレッシュできます。