出社後、実装を検討する機能について、変更内容、メリットやリスクについて作業の説明資料を作成します。
社会の重要インフラとも言える金融分野におけるIT活用に興味を抱いていた私は、IT分野でのキャリア形成に特化したIT企画コースにて2016年にりそなに入社しました。その後、支店で融資・外為業務を経験し、2018年にりそなホールディングス IT企画部IT企画グループへ異動。支店の窓口で使う最新のシステムや、営業担当がお客さまと物件授受の際に利用するシステムの開発を担いました。その後、同部のインフラ企画グループを経て、2020年にIT推進グループへ。支店長用・渉外用タブレット開発の専任担当として改善対応を行った後、2021年にアジャイル開発グループの発足に伴い係替えとなり、現在の業務を担当しています。
銀行業務の運営にIT基盤は必要不可欠なものとなっており、りそなではさらなる基盤強化・利便性向上へ向けた開発体制を構築しています。私が所属するIT企画部はりそなのシステム全般の管理運営を行う部門であり、グループ全体の中・長期的なIT戦略を立案し、その実現に向けて取り組んでいます。中でも私は、支店にて営業を担う社員が利用する、iPadを用いた渉外用タブレットの開発運営を担っています。これはりそなの営業活動におけるDXをいっそう進行させる取り組みであり、従業員の働き方の変革にもつながるものと言えます。というのも、これまで営業担当は多くの金融商品のパンフレットや契約書類などをかばんに詰めて持ち運び、営業終了後は各種の書類等の情報を各自が端末に入力するワークフローとなっていました。それを改善するために、当タブレット端末とアプリ上にすべての情報を集約することで営業活動のポータル的位置づけとするように開発を進めています。現在、大半の作業を当タブレット端末でできるようになってきましたが、さらなる利便性向上、これをご覧になるお客さまの満足度向上のために、止まることなく改善を繰り返していきたいと考えています。その一連の取り組みが、りそなのさらなる発展につながっていくと思っています。
システム開発で大切なのは、なによりも達成したい目的を明確化し、そこにコミットしていくこと。例えば私が開発を担当する渉外用タブレットの場合、多様な機能実装が可能ですが、導入の目的がぶれたまま機能を盛り込んでしまうと、何でもできる一方でいまいち使いづらく、現場で活用されないシステムができあがってしまいます。そうならないように、達成すべきミッション、ありたい姿を所管部門や開発メンバーが共有し、実際の営業現場の目線を忘れない案件進行が欠かせません。現場の視点をなにより大切にした目的本位の開発、このように意識できるのも、IT部門の前に支店で業務を担った経験があるからこそ。そして、現場を大切にできるのが、りそなの良さなのだと考えています。
私が企画開発を担ってきたタブレットアプリを営業社員が使用しているのを目にしたときです。それまでは、十分に活用されているとは言い難く、タブレットを持参して訪問しても使わずに持ち帰ってきてしまうといった状況で、低い活用率が課題となっていました。そこで、私が専任担当となり、約2年間の開発期間をかけてリニューアルを実施。リリース当初は新しいものが受け入れられるか不安が大きかったのですが、継続的に活用方法のフォローを行うことで徐々に浸透していきました。今ではほとんどの営業社員が毎日活用するものとなり、りそなの営業スタイル変革、DXに大きく貢献できたとの実感を持てています。
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チームのメンバーとともに、開発の進捗を確認。実装予定の機能の洗い出しを行い、優先順位付けを行っていきます。
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2週間を1単位として開発を進めているスプリントについて、作業の振り返りを実施。次のスプリント方針を定めます。
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要件通りの機能が実装できているか、実機での端末テストを行います。一連のワークフローを検証し、改善ポイントを整理します。
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タブレットの活用推進に向けて、営業推進を行う部門と打ち合わせを実施。現場からの声に耳を傾け、機能実装・改善を検討します。
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検討していた要件について、初期の段階における動作確認用のプロトタイプを確認。検証結果をまとめた後、退社しました。
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甘いものが好きでケーキやパフェなどを食べ歩くのがマイブーム。週末にお気に入りの店を訪れたり、新しいお店を開拓したりしています。